名称に込めた意味

長年言語学を研究してきて、言語の見方や言語へのアプローチの仕方についての自分なりのこだわりが段々はっきりしてきました。そのこだわりを形として意識しやすいように名前をつけようと思いました。

名前をつけると言ってもそれで新しい理論を打ち立てて広めていこうとか言うわけではなく、あくまで自分のめざすところを意識しやすくしようという自分のための名前でした。

いろいろ考え悩んで、絞り出したのが「言語ダイナミクス科学」という名前。

言語というのは、機械的なシステムのように固定的で整然としているわけではなく、常にユレや変化を内包する動的な体系です。その動態を捉えたいという思いから「言語ダイナミクス」という用語を作りました(「言語動態」でもよかったのですが、すでに他で使われていたので)。

「科学」というのことばにも実は少しこだわりがあります。言語を動的な体系として捉えるべく考え始めると、静的な体系として言語を捉える従来の言語研究の枠組みや方法論が使えないことに気づきます。動的な体系としての言語研究を突き詰めようとすると、従来とは違った形の「科学」を作っていく必要がある、そういう意味で「科学」という言葉を添えています。

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