母音の数と子音の数

母音と子音の区別は世界の言語で普遍です(これまで母音だけしか使わない言語や子音だけしか使わない言語は見つかっていません)が、世界の言語で使われる音の数というのはどのくらい差があるものなのでしょうか。

日本語はご存じの通り5つの母音を持っていますが、日本語の姉妹語である琉球の言葉は3母音(i, a, u)です。

英語の母音も何となく5つのような気がしている人も少なくないかもしれません(母音を表すのに使われるアルファベットがa,i,u,e,oの5つだからでしょうか)が、実は英語の母音の数は12〜14(方言によって異なる)と言われます。

世界で母音の数が一番少ない言語はカフカスのUbyxで、2つしかないと言われています(議論の余地はあるようですが)。

一方、母音の数が一番多いのはアフリカのボツワナで話されている!Xõõで、31の母音を区別すると言われます。

子音の方に話を移すと、日本語は21、英語は24。

世界で一番子音が少ないのはパプア・ニューギニアのRotokasで、6つの子音しかありません。ちなみにこのRotokasは母音と子音を合わせた音の数でも世界最少で、区別する音(音素)は11しかありません。

逆に世界で一番子音が多いのは、母音が一番少ないUbyxで、81子音を持つとされます。ただ、このUbyxは1992年に最後の話者が亡くなって以来死語となってしまいました。現在も話されている言語の中でもっとも子音が多いのは77子音を持つ!Xõõです。この!Xõõは、母音・子音を合わせて世界最多の112音を使い分けます。

【参考】

Vistawide: World Languages & Cultures
http://www.vistawide.com/languages/language_statistics.htm

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