日本語では外国なまりが表現しづらい?

S.Sさんからいただいた疑問:
アニメの英語吹き替えを見るのが趣味(?)なのですが、いろいろな国の人物が集まって話し合うシーンで、英語ではきちんとそれぞれの国のなまりの英語をしゃべっていて驚きました。日本語版では個性が出しづらくて、わざわざ関西弁や東北弁を使ってしゃべらせていたのに、英語にはちゃんといろいろな国のなまりがあるのだなぁとかなり感心しました。日本語で外国なまりが表現しづらいのはなぜなのでしょうか?

おもしろいですね。どんな感じなのか是非聞いてみたいです。

日本語での外国なまりを表現しづらいという印象を持つのは、日本の社会で日本語を話す外国人が少ないからじゃないでしょうか。たとえばアメリカには英語のネイティブスピーカーでない人がかなりの割合で住んでいますが、その人たちが英語を話す(もしくは話そうとする)のは当たり前だと思われていて、それゆえに外国語の話者が話す英語もしょっちゅう聞かれます。そうすると、違った外国語のなまりを話す人たちのグループを認識しやすくなるでしょうし、そのなまりを繰り返し聞くことでパターンとして意識しやすくなるのでしょう。

日本語でも、英語話者のなまりや中国語話者のなまりなどは比較的多く聞かれてきたせいかステレオタイプ化されたものがありますよね。たとえば:

  • 「コンニーチハ!わたーしのなまーえはベンでーす!」
  • 「わたし、あなた、なにいってるか、わかないよ」

みたいに。

S.S.さんは追記でこんなことも教えてくれました:

(ちなみに日本語なまりの英語は全部 r と l がごちゃ混ぜになっていたり、やたらトーンが低かったりしました。他から見るとこう思われているんだな—と考えるとおもしろいです。)

外国語話者から日本語がどう聞こえるのかは、日本語話者には絶対わからない感覚なので、これはおもしろいですね!

S.S.さん、ありがとうございました。

(2011.09.27)

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